バイクのエンジンオイルとは
エンジンオイルは、バイクの動力であるエンジン内を循環する血液のような役割をするものです。
エンジンオイルはエンジンが動くと同時にポンプで汲み上げられ、エンジン内の潤滑を促したり熱くなったエンジンを冷やしたりする役割をしていきます。
エンジン内では霧状になったガソリンが爆発しながら激しくピストン運動を起こしています。
この上下に激しく動くピストン運動ではどうしても金属同士が摩擦をしていくので、ここにエンジンオイルが回ることでより滑らかに動き部品の摩耗を緩やかにしてくれるのです。
またこのエンジンオイルが激しく動くエンジンに吹きつけられることにより、温度が上がり過ぎるのを防ぎ長時間運転しても不具合が起こらないようにしてくれているのです。
しかしそんなエンジンオイルは長く使い続けているとどうしても汚れがたまってきたり酸化が進んで本来の力を発揮できなくなってしまいます。
そこで走行距離や使用期間によって定期的に交換をしなくてはいけません。
エンジンオイルの交換方法
バイクのエンジンオイル交換は、ちょっとした機器と工具があれば誰でも簡単に行うことができます。
準備が必要な製品としては、交換をする新しいエンジンオイルの他、排出するオイルを受けるバット、それにサイズのあったメガネレンチがあります。
エンジンオイルを交換するときには一緒にオイルフィルターという内部でオイルの汚れをとるためのフィルターも交換しておくとよりキレイな状態を保つことができます。
手順としてはまずバイクを平たい地面の作業スペースが充分にとれるところに移動し、そこでしっかりとスタンドを立てます。
次にエンジンを5分程度回して温めておき、それからエンジンの真下にバットをおいて準備をします。
それからエンジン最下部についているオイルパンにある六角ボルトをメガネレンチで取り外し、あとは下からオイルがすべて流れ出るのを待ちます。
オイルが出尽くしたら今度は元通りにボルトを締め直し、反対に上部についているオイル注入口から新しいオイルを入れていきます。
このときこぼれないように漏斗を使うなど丁寧に入れておくのがコツです。
オイルフィルターの交換はオイル交換よりもちょっと面倒な作業になります。
だいたいオイル交換2回につき1回交換するのがよいとされているので、自分でするのが大変ならGSなどでお願いをするのがよいでしょう。
オイル交換次の注意点
バイク用のエンジンオイルは、カー用品店やホームセンターにいくとかなりたくさんの種類が並んでいるのを見かけることができます。
価格が異なっていることもあり、ついつい一番安いものといった選び方をしてみたくなりますが、ここで注意をしたいのがきちんと2輪用のものを使用するということです。
オイル交換では購入した缶すべての量がきっちり入るということはほとんどなく、中途半端にあまってしまったりということもあります。
そこで自動車のエンジンオイルで余ったものを流用したり、他のバイクの交換をしたときに余ったオイルを混ぜて使いたくなりますが、それをしてしまってはエンジンに致命的なダメージを与えてしまうことにもなります。
きちんと自分のバイクのストローク数に合ったものを選び、他のメーカーのオイルを混ぜて使わないようにすることを守りましょう。