愛犬が落下しないようにすれば問題なし
家族のように大事に思っているペットがいるなら、楽しい時間を過ごせるツーリングも愛犬と一緒がいいと思うかもしれません。
しかし、ペットと一緒にバイクに乗るということ自体が、法律などに違反しないのか心配になるかもしれません。
人の場合1人乗りのバイクの後ろに誰かを乗せることはできませんが、ペットの場合はどうなるのでしょうか。
結論から言うと、道路交通法ではペットを一緒にバイクに乗せること自体は違反とはなりません。
というのも、法律上ペットというのは「物」として扱われるからです。
そのため、ツーリングの際に積載する荷物や、買い物の時に運ぶバッグなどと同じように見なされるわけです。
ですから、たとえ一人乗りのバイクで愛犬と一緒に乗っても問題はないわけです。
ただし、どんな乗せ方をしても良いというわけではありません。
ペットをバイクに乗せるときの注意点
まず法律上、荷物を載せる時にはしっかりとバイクに固定しておく必要があります。
これをしないと「転落等防止措置義務違反」となって、違反点数1、反則金5,000円から6,000円となってしまいます。
そのため、ペットを単にカゴの中に入れておく、手で持ちながら運転するといった走行は違反となります。
また、ペットが走行中バイクから落ちて後続車などに危険をもたらした場合も、「転落積載物等危険防止措置義務違反」となります。
こうした違反行為にならないよう、そして大事な愛犬を危険にさらさないよう、ペット専用のリュックを使うのが良いでしょう。
専用リュックはゆったりとした作りとなっていますので、愛犬にとってもストレスが少ないですし、落下の危険がないので安全です。
ペット用のおんぶ紐も市販されていますが、あくまでもこれは一時的なものです。
そのため、風が当たるバイク走行で長時間使うのは避けるべきです。
もし体が大きい犬を乗せるのであれば、ペット用の大型センターボックスを固定してリアに積むことができるでしょう。
この際、横揺れで不安定になることがありますので、しっかりと固定されているかを確かめる必要があります。
さらに、中型から大型犬に対応できる、専用のサイドカーが市販されています。
手間がかかりますが、サイドカーにすればかなり安定性があるので安心です。
ただしその場合でも、路面からの振動がダイレクトに来るので要注意です。
クッションを敷いてあげるなどの工夫をして、できるだけ快適に過ごせるようにしましょう。
また、夏はアスファルトからの熱で熱中症になる危険があるので、できるだけ避けてあげましょう。
どんな手段であっても、ペットが動いたりしてフタが開いてしまうことがないよう、確実に固定できるものにする必要があります。