バイクのチェーンは定期的なメンテナンスが必要
バイクにとって非常に重要なパーツと言えるのが、チェーンです。
エンジンで発生した動力をホイール、タイヤに伝えるためにチェーンを使っていますので、このパーツがなければ事実上バイクは動きません。
一部のモデルではベルトを使用していることもありますが、ほとんどのバイクはチェーン方式となっています。
そのため、たとえ装着されているとしても、潤滑が悪いとパワーロスが生じたりパーツに無理な負荷がかかったりすることもあります。
最悪の場合、チェーンを支えるパーツやチェーンそのものが破損してしまうこともあるのです。
チェーンをどのメーカーも採用しているのには、明確な理由があります。
軽いため、バイクの走行性能に直結する重量を下げることができるというのが一つの理由です。
また、低コストで調整がしやすいというのもポイントでしょう。
他にも、減速比の調整がしやすく、どの大きさのバイクでも自由に使えるというのも大きな理由となっています。
複雑なパーツではありませんし、材質やちょっとした構造などにも技術の進化が見られますので、今のチェーンはかなり耐久性が高いです。
とはいえ、やはりメンテナンスをしっかりとしないと破損のリスクが高まりますし、汚れたままの状態ではパフォーマンスが低下してしまいます。
もともとチェーンはメンテナンスがしやすいという理由で採用されているところもありますので、ライダーであれば自分でチェーンのメンテナンスができるようになりたいところです。
チェーンの清掃方法について
チェーンは、ほとんどのモデルでむき出しの状態となっていますので汚れやすいですが、逆に言うとメンテナンスもしやすいです。
それだけに、こまめに清掃すると良いでしょう。
特に雨がひどい中で走行した後は、水分と泥がパーツに残る可能性が高いです。
ダート走行をしている方であれば、未舗装の道路を走った後はかなり汚れますのでしっかりと掃除をしてあげましょう。
他にも、冬の間ずっと走行を休んでいたなど、長い期間乗っていなかった後にもメンテをします。
そうでなければ、500kmから1,000kmごとを目安に清掃すると良いでしょう。
清掃は、まず必ずエンジンを切ってから実施します。
センタースタンドもしくはメンテナンススタンドを使って後輪を浮かせ、チェーンの下にトレーや新聞紙を置いて汚れを受け止めます。
全体にチェーンクリーナーを吹き付けてブラシでこすり、その後ウエスでしっかりと汚れを拭き取っていきます。
汚れが取れたらチェーンルブで注油していきますが、この際すきまにもしっかりと吹き付けていきましょう。
最後に、余計なルブをウエスで拭き取ります。
ルブをなじませるために、30分くらい放置してから動かしましょう。