初心者には難しいブレーキのメンテナンス
バイクを構成する部品の中でも特に取扱に注意が必要なのがブレーキです。
ある意味エンジン部分よりも慎重に取扱をしなくてはいけない部分と言ってもよいくらいです。
バイクのブレーキにはディスクブレーキ、ドラムブレーキという構造の異なる種類があるだけでなく、搭載しているバイクのモデルによってステンレス製や鋳鉄製のように素材が異なっておりそれだけ取扱時の注意事項も多くなります。
ブレーキ部分の部品を初心者がむやみにいじってしまうと、性能に著しい変化が表れてしまったり、メーカーで設定した安全性能が保てなくなってしまうことがあります。
バイクの他のパーツのメンテナンスにも慣れて工具の使用も一通りできるようになっているという人ならよいですが、まだバイクに乗り始めて間もない初心者はあまりムリをせず専門家に整備をお願いする方がよいでしょう。
まずは自分の持っているバイクにおけるブレーキはどのような種類で、どんな材質のものかということを調べて基本的な構造を勉強することからはじめてください。
ブレーキオイルの点検と交換方法
ブレーキオイルは別名「ブレーキ液」や「ブレーキフルード」とも言われることがあるブレーキ部分を構成する消耗品の一つです。
役目としてはブレーキレバーやブレーキペダルの近くにあるマスターシリンダーに力が加わることでピストンからブレーキオイルに圧力がかかり、それがブレーキの制動力を作り出します。
ブレーキオイルは「オイル」という名称が使われているものの実際には水性系の液体であるため、長く使用をしていると蒸発などによって少しずつ液量が減っていってしまいます。
液体が適量でなくなってくるとレバーやペダルからの力をうまくブレーキ力に伝えることができなくなってしまいます。
ブレーキオイルのチェックは「マスターシリンダー」の横にオイル残量の確認窓があるので、そこが「LOWER」の域に達しているかどうかで判断をします。
メンテナンスをするときには液体の残量もそうですが、周辺のブレーキホースにキズなどがあり液漏れをしていないかということも同時に調べます。
ブレーキのメンテナンスで気をつけたいこと
ブレーキオイル交換の基本的な流れは「下から出して上から入れる」ということです。
作業前に注意したいのが、ブレーキオイルは他のバイクパーツに触れると塗装面を痛めてしまうという特徴があるので、他の部品に跳ね返らないようにウエスや保護フィルムを使ったり、作業後すぐに水で洗い流すようにしておきます。
もう一つ注意したいのがブレーキフルード内に空気が混入してしまうと内部で泡が発生してしまい適切に動作しなくなります。
古いオイルを出して新しく入れるときには長めに流入と流出をさせるようにして空気が入らないようにしましょう。
オイル交換方法は車種によって場所が異なることが多いため、詳しくは個別のメーカーから出されている説明書を参考にしてください。