スロットルワイヤが切れるとは?
スロットルワイヤと聞いてバイクのどの部分かわかるのはかなり詳しい人だけでしょう。
バイクではエンジンの回転数を調節するときには右手側のグリップを前後に動かしますが、この動作をエンジン部分に伝える役目をしているのがスロットルワイヤです。
スロットルワイヤは右グリップの内側に位置していて、長短二本で構成されています。
普段のメンテナンスであまり意識をされることはないのですが、本来ならこのワイヤ部分にも定期的に油をさすグリースアップをしておくことが望ましいです。
ワイヤは単体で購入をすることができ、個人で取替をするということもできるのですがあまり目立たない部分ということもありカスタマイズのためにわざわざ入れ替えるという人はあまり多くありません。
ですがバイク動力として果たす役割は大きく、トラブルによって正常に動作しなくなってしまった場合には対処不可能な大きな問題になってしまいます。
普段の交換が緊急時に役立つことも
アクセルワイヤーが切れるというトラブルはバイク全体に起こるトラブル件数としてはそれほど多くありません。
ですが前述したように機能としてスロットルの開閉を司るということもあり、実際に起こった場合には手も足も出ないということになってしまいます。
エンジンがかかってもそれを手許の操作につなげることができなくなるため、あとは地道に自分で押してお店にまで運んでいくか、もしくはロードサービスが到着するのを待たなくてはいけません。
そこで生きてくるのが普段からの交換整備作業です。
アクセルワイヤの交換自体は落ち着いてやれば決して難しいものではなく、仕組みを理解しておけば万が一の故障でも自分なりに対応をすることができます。
アクセルワイヤーは長短二本あるのですが、これはアクセルを開くときと閉じる時の二方向の動作を伝えるためです。
走行中にワイヤーが切れるというトラブルが起こるのはほぼ100%アクセルを開く時なので、切れたときにもう一方のワイヤーを繋ぎ直し、スロットルを戻すときには反対方向に自分で力を入れるようにすれば運転を続行することができます。
実際にワイヤが切れてしまったトラブルに対応するため、ワイヤのつなぎ変えをしたり内部から引っ張り出して自分で引くといったことを行ったというライダーもいます。
普段からより多くの部品に触れたり交換をしたりすることは、トラブル時の対応力を強くするということなので積極的にやってみてください。