春はバイクのトラブルが多い時期
バイクショップで働く方によると、バイクのトラブルが多い時期というものがあって、春がそれに当たります。
というのも、冬は雪や寒さのせいでずっとバイクに乗っていない状態が続き、久しぶりにバイクのエンジンをかけようと思ったらどうもおかしいというケースが多くなるからです。
やはりバイクも機械ですので、動かさずに放置していると、だんだんと何かしらの不具合が生じやすいのです。
たとえば、エンジンがかからないというトラブルが多く発生します。
エンジンが始動しない原因としてはさまざまなものが考えられますが、春に一番多く起こるものとしては、バッテリーが弱くなっているという原因が筆頭となります。
バッテリーは自然放電しますので、定期的にエンジンを回さないと十分な電圧をキープできなくなるのです。
そのため、たとえ本格的に走らないとしても、エンジンをかけてアイドリングしたり、近所周りをちょっと回ってみたりした方が安心です。
他にも、重大な問題としてフューエルポンプが故障していたり、ケーブルが劣化していたりすることもあります。
セルモーターが回るのにまったくエンジンがかからないのであれば、こうした点をチェックしてみると良いでしょう。
そして意外と単純な原因として、キルスイッチをオフにしているということもあります。
しばらく乗らないからとキルスイッチを切ってしまって、そのままという可能性がありえます。
同じようにガソリンコックをオフにしているかもしれませんので、一度コックが開いているかを確かめてみましょう。
乗り出す前にバイクの健康診断をしよう
こうしたトラブルを避けるためにも、春になってバイクに乗ろうと思ったら、いきなり本格的な走行をする前に健康診断をしてみましょう。
たとえエンジンがかかるとしても、調子が悪い状態で走り続けると、途中で停まってしまったりパーツが壊れたりすることもあるからです。
できれば、ショップで点検整備をしてもらうのが一番です。
春はこうした事情で混み合うこともありますので、少し早めに予約を入れて余裕を持って点検をしてもらいましょう。
ショップに出さずに自分でやりたいと思うのであれば、まずはバッテリーの状態を確かめます。
バッテリーチェッカーを持っているのであれば、十分な電圧があるかを点検しましょう。
チェッカーがないとしても、メインスイッチを入れてすべての電源が問題なく点くか、セルモーターがしっかりと回るかを確認します。
同じように、オイルやブレーキフルード、水冷式であれば冷却水が十分な量入っているかを点検します。
足回りがしっかりと機能するかを見るために、ハンドルを回したり上から押したりしてスムーズな動きをするかをチェックしてみます。