ギアチェンジが重くなったと感じたら
バイクの運転をしていてしばしば感じられるのがギアチェンジをするときのクラッチの重さです。
よくあるのはまず少しずつギアチェンジをするときにクラッチを入れるときに「なんとなく重いな」と感じるようになり、それが次第に重症化してついにはほとんど入れ替えることができなくなってしまうというようなケースです。
ギアチェンジをするときになんとなくクラッチが重いなと感じたら、それはクラッチワイヤーが伸びてしまっていることが考えられます。
ギアチェンジのためには左手側にあるレバーを入れてクラッチを入れなおすわけですが、このときレバーからクラッチに伸びているワイヤが伸びてしまいうまく力を入れることができなくなってしまうと、きちんとクラッチを切ることができずに閉じたままとなります。
時間が経過するとどんどんワイヤが伸びていくのでますますクラッチが開きにくくなり、足元でどんなに頑張って入れても入れ替えることができなくなってしまいます。
もし乗っていて最近クラッチが入れにくい、重いと感じたら早めに修理工場に行ってワイヤの点検をしてもらうとよいでしょう。
エンジンの回転数が早過ぎる場合も
しかし乗っていて感じるギアチェンジのしにくさが全てワイヤー由来のものかというとそういうわけではありません。
ギアチェンジのしやすさというのはメーカーや車種、また中古バイクの状態や以前に所有していた人のクセなどさまざまな要素で微妙に異なってくるからです。
乗っている時に起こるギアチェンジの不具合の原因として他に考えられることとしては、エンジンの回転数が高すぎて入りにくくなっているということもあります。
これは買ったばかりでまだエンジン回転とギアチェンジのタイミングがうまくつかめていないときや、免許をとったばかりで運転に不慣れなときに起こります。
エンジンを長時間使用して温度が高くなりすぎたときにも同様にギアチェンジがしづらいという状態が起こるので、少し様子を見てから判断をしてもよいかもしれません。
もし不具合がクラッチワイヤー由来のものであるなら、自分で簡単な工具を使って調整をすることができます。
ただし伸びが起こるということはかなりワイヤ自体が古くなっていることが考えられるので、早めに交換を依頼した方がよいかもしれません。