マスツーリングとは
ツーリングならではの楽しみのひとつに、マスツーリングがあります。
マスツーリングとは、英語で集団、かたまりといった意味がある「mass」から来ていて、複数でツーリングを行う、という意味があります。
マスツーリングには厳密な定義はなく、友達と2人で出かけても、一緒に行く人を募って大勢でツーリングをしてもマスツーリングです。
ソロツーリングとは違うマスツーリングならではの楽しみや、走行のルール、注意点などをご紹介いたします。
マスツーリングの楽しみ
ツーリングは、目的地で観光などを行うというだけではなく、途中の道のりを楽しむことも大きな醍醐味です。
1人だけで走るソロツーリングと違い、いろいろな人と一緒の道を走り、同じ風景を見ることで、思い出を共有できることが、なによりも大きな魅力だといえます。
他の人のバイクや走りを見ることができるのも楽しみのひとつです。
また、走行中もしも困ったことやトラブルが起こったとしても、マスツーリングであれば同行をしている他の方たちの助けを借りることもできます。
マスツーリングの走行方法
マスツーリングの場合、走る順番をきちんと決める必要があります。
先頭を走るライダーは、ルートをきちんと把握しておくことが必須となります。
またどのぐらいの速度で走るのがベストなのか常に考えながら先導をし、ペースを作る必要があるため、もっとも重要なポジションです。
そのため、一番先頭を走るのは、なるべく一番のベテランの方か、そして道路状況や道順に詳しい人が努めるようにしましょう。
大勢で走る場合、最後尾にもベテランの人を配置するようにし、初心者や、タンデム車などの遅れなどを把握できるようにしておきましょう。
走行中は、基本的に千鳥走行と呼ばれる走り方を行います。
千鳥走行とは少しずらしながら、上から見ると互い違いになっている状態で走ることを呼びます。
横に一列、縦に一列といった並び方と比べて、隊列の動きが見渡しやすくなるので、一台だけ隊列から取り残されてしまうといった事態を防ぎます。
自動車などに無理に追い抜かされることが少ないこともメリットのひとつです。
信号待ちの時は、間を詰めて車列を短くするように心がけます。
見通しが悪いカーブや、峠など山道を走行する場合には、千鳥走行は避け、一列で走るようにし、車間距離を広めにとるようにしましょう。
マスツーリング参加の注意点
参加をする前には、タイヤの空気圧を測定したり、オイルの交換など、バイクの整備点検を必ず行っておきましょう。
ガソリンを満タンにしておくことも必要です。
走り出してからガス欠になってしまうと、他の方に迷惑をかけることにもなります。