タンデムの楽しみ
バイクに乗る楽しみのひとつが、2人乗り、タンデム走行にあるといえるでしょう。
テレビドラマやマンガなどでたびたび登場するため、友人、そして彼女やパートナーを乗せて、一緒にバイクでツーリングをすることにあこがれていて、中型免許を取得したり、バイクを購入した、という方もいらっしゃるのではないか思います。
1人で乗るときと違った、2人乗りならではの注意点や、気を付けたいポイント、コツなどをご紹介いたします。
2人乗りができる条件
バイクの免許を取得したからといって、すぐに2人乗りができるわけではありません。
実は2人乗りは交通法規で決められた条件があるのです。
免許を取得してから、1年経ったら一般の道路において2人乗りができるようになります。
また高速道路の走行は、自動二輪車の免許を取得して3年以上経過し、さらに年齢が20歳以上であれば可能と決められています。
以前は、126ccのバイクでの高速道路の2人乗りは禁止だったのですが、平成17年の道路交通法改正によって、条件が付いて認められるようになりました。
ただ、2人乗りのオートバイのマークと赤い斜めのラインが入っている道路標識がある道路区間では、2人乗りでの走行は禁止となり、交通違反となりますので気を付けましょう。
現在のところ、首都高速道路の一部区などで禁止となっています。
同乗者に配慮する
同乗者が女性で、そしてバイクには乗った経験がほとんどないということもあると思います。
そのためバイクに乗っている自分自身にとっては当たり前と思っていることでも、同乗者はまったくわからないことも多いのです。
何もわからないままバイクに乗せ、結果として嫌な思いをさせることにもなりかねませんので、バイクに乗る前の段階から、相手に細やかな配慮を行うようにしましょう。
まずは服装に気を付けます。
スカート、ハイヒールなどは必ず避けるようにします。
膝が見えるような丈が短いものはもちろんですが、綿などの薄い素材や、ストレッチがきかないパンツ、裾が広がっているデニムなども、トラブルにつながりますし、バイクにまたがること自体がむつかしくなります。
そして、真夏などは特に気を付けたいのですが、長そでの上着、ジャケットも必要となります。
事前に相手にきちんと伝えておくか、一緒に用意をするように心がけましょう。
同乗者の分のグローブや、もしもの時のための雨具も用意をしておきましょう。
ヘルメットもできればフルフェイスタイプが必要です。
気遣いを忘れずに
バイクの後ろに乗っていると、前方が見えず、ずっとつかまっていないといけません。
そのため、いつも以上に安全運転を心がけるようにしましょう。
急ブレーキや、急に曲がることは、同乗者に危険が及ぶこともあります。