驚くほど低い任意保険加入率
バイクに乗っている人のうち、自ら契約をする任意保険に加入している人の割合はおおよそ2割程度と、かなり低い数値になっています。
バイクを自己所有するときには、必ず自賠責保険へ加入をさせられることとなっていますが、これはあくまでも事故が起こったときにその被害者を補償するためのものであり、事故によって自分自身が怪我や損害を受けても一切自賠責保険から補償を受け取ることはできません。
しかしバイクの場合、仮に自分が加害者になる事故であったとしても全く無傷ということはほとんどなく、場合によっては被害者以上に重い怪我や損害を受けるといったこともあります。
また被害者に対しても、自賠責保険の限度額ではその全額を補償することができず残りは自分自身の負債として何十年も支払いをしていかなければならないことにもなります。
確かにバイクの任意保険は決して安い金額ではなく、その他にかかる税金や車検費用と比較して相当な金額になってきたりします。
せっかく自動車よりも維持費の安いバイクに乗るのに保険で高い金額がかかるのはばからしい、と考える人もいるようですが、何かあったときに後悔するよりも事前にしっかりと対応方法を考えておくことがおすすめです。
バイク任意保険の保証内容
バイクの事故に対応する保険はふつう「バイク保険」として数多くの保険会社が行っています。
アクサダイレクトや三井ダイレクト、チューリッヒといった大手保険会社をはじめとし三井住友海上や損保ジャパン日本興和など非常にたくさんの企業が独自のサービス内容として提案をしているので、まずはどんな会社がどんな内容の保険を行っているか比較しながら選んでみましょう。
バイク保険として取り扱われている内容は主に3つあり、「第三者への補償」「自分・同乗者への補償」「自分の車両の補償」といったものに分けられます。
順に説明をしていくと、まず「第三者への補償」とは事故を起こしたときに被害者がいたり、誰かの所有物を破損させてしまったような場合にその治療や補填をするための費用です。
次の「自分・同乗者への補償」とは、事故を起こした時に自賠責保険では補償されない自分や一緒に乗っていた人への補償を行う費用です。
最後の「自分の車両の補償」とは、事故を起こしたときに自分の乗っていたバイクが破損したときにそれを直すための費用のことをいいます。
これらの保証費用は一律ではなく、どこまでの範囲をいくらまでカバーするかによって保険料が異なってくるので、いくつかのプランから比較をしてみるとよいでしょう。
保険料を安くするためのコツ
バイク保険への加入率が低いことの理由として、保険料が大変高額になってしまうことがあります。
保険料はドライバーの年齢や過去の事故歴、その他使用している車種や年間走行距離などいくつかの要素によって算出されるのですが、一般的にかなり高額となりがちです。
これはやはりバイクの事故で実際に補償が起こったときに保険会社が支払う額が一件あたり高額になってしまうためでしょう。
そこで保険料を少しでも安くするためのコツとしては、まず自分の無事故歴をできるだけ長くして「ノンフリート等級」を少しでも下げるようにしていくのが一番のコツになります。
またバイク保険を扱う企業は多いですが、意外とそれらの金額は一緒ではなく、比較してみると相当保険料が違うということもよくあります。
初めて加入をするときには複数の保険を比較できる便利なサイトなどを利用してみることをおすすめします。