ヘルメットには使用期限がある
バイクのヘルメットは、頭部を守る大切なものです。
ヘルメットにもいろいろな種類があり、値段もそれぞれ違います。
もしかしたら、欲しかったヘルメットにかなりのお金をかけたという人もいるかもしれません。
大切なヘルメットですが、実は使用期限があるというのを知らないという人もいます。
ヘルメットは消耗品なので、寿命が来る前に新しいヘルメットに交換する必要があります。
ヘルメットの外側を見てもあまり劣化が感じない、という人もいるかもしれません。
もう何年も使っているけど、新品同様だから別に経年劣化なんて気にしない、そう考えるかもしれません。
確かにヘルメットの外側はしっかりとした構造になっていて、頭部を保護する役割がありますが、ヘルメットに期限がある理由はその内部構造にあります。
ヘルメットの内側を見てみると、発泡スチロール状の緩衝材が入っています。
この部分がとても重要で、頭部へのダメージを吸収する役割があります。
この衝撃吸収材があるおかげで、交通事故に遭ったり転倒してしまったりした場合でも、一命を取り留める可能性が高まるのです。
衝撃吸収材を専門用語でライナーと呼びますが、このライナーには寿命があり、年数が経過すると衝撃を吸収してくれる機能が衰えてしまいます。
もし経年劣化が起きてしまった場合、頭部を保護する機能が働かないだけでなく、命に関わることになるので、やはりメーカーが推奨する交換期限を目安に交換するようにしましょう。
買い替えるタイミングは?
それでは、いつ頃新しいヘルメットに買い替える必要があるのでしょうか。
一般的にメーカーは、使用推奨期限というものを設けています。
これは頭部を保護する役割が十分発揮できる期間のことで、日本で販売されているバイク用ヘルメットは基本的に3年を目安に交換することが推奨されています。
同じヘルメットでも、日本と海外とでは推奨される交換期間が異なっています。
日本は3年なのに対して、海外では同じものが5年から7年程度になっていることが多いです。
これは、安全に関連した基準が海外と日本とは異なることにより起きています。
となると買い替えるタイミングは3~5年程度ということになるのですが、使用していて内側のライナーを触ってみた時に、発泡スチロール状の素材が劣化して手で触るとポロポロと崩れてしまうことがあります。
もしこのような症状が出ているのであれば、頭部を保護する機能がかなり衰えているので、年数を待たず早めの交換が必要です。
他にもヘルメットが大きな衝撃を受けた場合、見えないところでダメージを受けているので、そのまま使うことはおすすめできません。
一度でも横転や事故などでヘルメットがダメージを受けたら、新しいものに交換しましょう。