バイクという乗り物の印象
バイクに乗る人が年々少なくなってきていることの背景には、バイクという乗り物そのものへのイメージの悪さがあります。
まず年配世代の人たちからは、まだまだ「バイク=不良の乗り物」というようなイメージも根強く、かつての暴走族や学校内の不良集団がバイクを集団で乗り回していたというような印象が残っていたりします。
そうしたバイクに乗るのは素行の悪い人たちばかりというようなイメージを持った年代の人が今ちょうど中高生の親となるくらいの年齢になっていることから、子供がバイクに興味を持ってもそれを否定的なとらえかたをしてしまうことが多くなってしまっています。
またバイクは事故が起こるとそのまま体にダメージを受けるので、生死に関わるような大怪我をしてしまったり、一生を左右するような障害を残してしまうこともあります。
わざわざ世間的なイメージを悪くしてまで危険な乗り物に乗るということの意味が全くわからない、というのがバイクに乗りたがらない人たちの意見なのでしゃないでしょうか。
一方で長年のバイク好きの人も
しかしその一方で、昔バイクに乗っていたけれども仕事や子育ての都合で一度は手放してしまっていた人が、少し生活に余裕がでてきたところで再び乗り直したいというふうに思うこともあります。
そうした復活ライダーさんたちの場合、自分の趣味として余裕のある楽しみ方をしていることがほとんどなので、かなり乗っているときのマナーもよく自分なりの楽しみ方をしているということで好感が持てます。
今どきはバイクに関わるアイテムなども一種類だけでなく、年代や性別に合わせて自由にコーディネートできるようになっていたりするので、より自分なりの楽しみ方ができるようになっています。
最初はちょっとした興味でバイクの免許を取得したけれども、そこで出会った他のライダーさんたちに刺激を受けて自分でパーツの交換をするようになったり、気分によって服装や装備を変えたりといったような別の楽しみも合わせて行うようになったというケースもあります。
バイクは今不人気になってきたからこそ、本当に好きな人たち同士が交流できるという土台が出来上がってきているというふうにも見れます。
バイクの旅行の醍醐味
バイク好きな人が最も好んでいるのが長距離を移動するツーリングです。
旅行を趣味にする人はたくさんいても、自動車やその他の公共交通機関を使うのがほとんどで、バイクで移動をするという楽しさはあまり一般的ではありません。
ですがバイクを使っての旅行では、他の乗り物とは違った景色をみることができたり、そこで出会う人とのふれあいがあったりしてまた違った楽しみ方があります。
休日や旅行シーズンともなると、全国での観光名所や休憩場所となる道の駅やSAではたくさんのライダーさんがいたりします。
そんな人達と顔を合わせながら、自分のペースで旅程を楽しむことができるというのはバイクならではのことです。
一人だけで出かけるのもいいですし、気心のしれた グループで一緒にでかけるのもいいでしょう。
バイクの免許を持っているなら、そうした長距離ツーリングはぜひとも体験してもらいたいことの一つです。