原動機付自転車に乗るには
数多くある運転免許の中でも、もっとも取得の難易度が少なく手軽にとることができるのが原付免許です。
原付免許は「原動機付自転車」とされる乗り物に乗るためのものですが、これは具体的には排気量が50cc以下の二輪車のことをさしています。
他の運転免許証と原付免許が違うのは、他の免許では試験の前に教習所に通って運転方法を習う技能教習を受けるものであるのに対し、原付免許ではそうしたことをしないでも直接免許センターで学科試験を受けてそこで合格をすれば交付を受けることができるということです。
学科試験合格者はその日のうちに免許センター内の施設で原付講習を受けるようになっているので、そこで操作方法を教えてもらってから公道での走行をすることになります。
免許センターの中には学科試験をする前に講習をするという流れをとっているところもありますが、基本的には当日直接免許センターに行き、そこで試験に合格をすれば即日免許を得られます。
原付免許を取得する条件
原付免許を取得するための条件としては、まずは年齢が16歳以上であるということと、視力が両眼0.5以上であるということがあります。
視力は当然矯正視力でもいいですし、片目が見えないという人の場合には片目での視野が左右150度以上あればよいことになっています。
あとは特に条件はないので、高校生などで生まれて初めて運転免許を取得するという人も多くいます。
原付免許取得のための学科試験には特別事前の予約は必要がないので、もよりの免許センターの試験スケジュールを確認して開始時刻に間に合うように施設に行って受付をすればOKです。
試験を受けるためには当日に住民票と所定の大きさの顔写真、印鑑、筆記用具といった持ち物を持込み、さらに受験料と諸経費をおさめます。
当日のセンター内には試験の申込書があるのでそれを記入して受験票として試験会場に持ち込みます。
試験は30分の時間内に50点満点の問題を解くこととなっています。
合格点は45点以上とかなり厳しめではありますが、問題傾向はだいたい毎回同じであるとともにマルバツ形式の難しくない問題内容なので、事前に少しまじめに勉強をしておけばほとんど問題なく合格をすることができます。
他の免許に内容を持ち込めません
原付免許は他のどの運転免許よりも取得が簡単であることから、とりあえず免許が欲しいという人にとっては手軽にとれる便利なものになっています。
ですがその手軽さゆえに他の免許とは互換性がなく、原付免許を持っているからといってその他の免許を取得するときに有利になるということはありません。
また新たに自動車教習所などに免許取得をしにいくとしても、原付免許があることで何らかの講習が免除されたりするということもまずないようです。
本当に原付をちょっと乗ってみたいという程度の免許と思っておくのがよいでしょう。